HD 25 Limited Edition

こんにちは 蓮沢です

先日、お気に入りのヘッドホンの限定モデルをGetしまして!一人悦に入りながらも、・・・なんか、結構増えてきたなぁ、と冷静になって見回してみたら家の中のあらゆる所にヘッドホンが転がってる・・・。ちょっと纏めついでに軽くレビューでもしてみようかなと・・・。

「SONY MDR-M1ST」

これは本気の音楽没入用。SONYとソニー・ミュージックスタジオの共同開発の業務用シリーズです。SONYさんもここに関してはいつも本気で嬉しいよ😅
30年以上レコーディング業界のスタンダードとして活躍する同社の名機「MDR-CD900ST」の後継機といえる存在。下は5Hz、上は80,000Hzという音程を認識出来る帯域を遙かに超える周波数特性は、真っ当なハイレゾ音源なら聞こえなくても “感じる” 事が出来るポテンシャルです。高解像度で全ての帯域をバランスよく表現してくれます。
本質は完全にモニター用、作り手側のヘッドホンです。しかし、こうまで深いところまで気持ち良く聴かせてくれるんだから、通常のリスニングにも使わない手はありません。熟練のエンジニアによるハンドメイドというのもこのシリーズへのプライドと拘りを感じます。


「SHURE SRH1840」

本気の没入「アナログ用」ってとこです。シュアーの開放型の代表的なモデルだけあって音の広がり方が実に素晴らしいです。鋭さを感じられるのに耳に刺さらない優しい高音。尖った高音が好みの人には最初は物足りなく感じるかもしれませんが、この位がちょうど良いんだな、と気づかせてくれるヘッドホンです。パフォーマンスを活かしきれれば最強かもしれません。レコードやテープなど倍音を多く含む厚い音源に良く合います。


「YAMAHA HPH-MT8」

趣味のDTMでのミキシング、マスタリング用。ここは手堅くヤマハのモニター。音が出るモノに関しては昔からヤマハは信用しているのです。このシリーズはモニター仕様だけあって、よく「音が見える」と表現されますが、まさにそんな感じ。イコライジングやリバーブ等の残響成分の調整には必須になっています。大抵これで音を整えると何で聴いても大差ないレベルまでもっていけると思います。


「SHURE SRH840」

ハード機材の音源用。何か突出した長所があるわけでも無く、可も無く不可も無く、しかしどんなソースもそこそこ忠実に鳴らし、誰が聴いても大抵良い音と言わせる。そんなとんでもなく難しい事をさらっとやってのけるバランスの良いヤツです。年季が入ってて愛着も深いモデル。ちなみに解る人が見たら「古いミキサー使ってんなぁ〜」と思われそうですが・・・大抵今はパソコン内のミキサーで完結するし、ソフト音源も充実してますから出番はかなり減ってますよ。ただハードにしか出せない音もあるので。。。


「SENNHEISER HD25」

とにかくテンションをアゲたい時用。ROCK・POPSを中心に聴くならこれがベスト!奏者のグルーヴがしっかり伝わります。密閉型で低音ががっつり出るんですが、非常にキレが良いのでベースラインがよく動く曲なんかには特にハマります。高域もクリアなんでソースによってはドンシャリですが、とにかく価格 ( ¥15,000~¥20,000程度! ) からは信じられないエネルギーのあるカッコイイ音を出してくれます!これも30年以上現役選手なんで、正直最新モデルにはスペックではかなり劣ります。
しかし、確実にこれでしか聴けない音があり、それは今後どんな製品が出てきても絶対に手放す事は出来ませんっ!
お気に入り過ぎてうちにはHD25が3号までいます・・・。(右の黄色のヤツが今回手に入れた限定品)。
ただ一つ欠点が・・・側圧が強すぎて、すぐに耳と頭が痛くなる・・・使い始めて30分も経つと拷問器具と化します。。。


「AKG K518DJ」

ストレス解消用。ギターの轟音に歪もうが割れようが気にしない。扱いは相当粗いんですが、凄く丈夫で頼もしい!と思ってたけど、あらためて見るとパッドが酷い有様だ・・・そろそろ交換してやろう・・・。


「AKG K520WHT」

寝ながら用。エントリーモデル相応、BGM的に聞き流せるレベルで特に不満の無い音を出してくれる。何より着けてる意識が無くなる程軽い側圧が寝ながら用に最適なのです。壊れてもいいや、って思ってると大抵本当に壊れてくれやがる。ヘッドのバーがポッキリいってますな・・・。朝起きるといつも背中の下敷きになってるから不思議・・・。まぁ、壊れるよね。。。


「SENNHEISER MM100」

番外編、晩ご飯作る時用。軽さとワイヤレスって条件だけクリアしてれば音質には何の注文も無いところです。そこそこの音は出してくれますが、形状から解る様にオンイヤーとは言っても必ず耳から浮くので低音は期待していません。。。

まだ結構いるな・・・実はAKG信者なのに、この辺りの本命を差し置いて他のヤツばかり紹介してしまった!まぁ、ここを語り出したら熱くなってしまいそうなんでこの辺で・・・。

いつの間にかこんな事になってたんですよ・・・。言いたい事は解ります・・そんなにいらねぇだろっ!?って思いましたね?・・・はい・・・でも、これにはちゃんと訳があるんです・・・。

大抵の人がちょっと良いヘッドホンを買ってみようかな?なんて思うきっかけは、好きな音楽を少しでも良い音で聴いてみたい、ってぐらいの理由からですよね?
もう大昔の話ですが、私も最初はそれだけを目的に手を出しました。

しかし!そう思って手に入れた初めてのヘッドホン、はたしてこれは本当に良い音なのか?そもそもどんな音を出しているんだ? (他と比べて) 、という疑問が生じてきます!その疑問を晴らすためには当然比較対象が必要なのですよ・・・(馬鹿っぽい・・・)。

一口にヘッドホンと言っても開放型、密閉型、モニター用、リスニング用。そして高インピーダンス、低インピーダンスなど様々な仕様があり、突き詰めていけば環境や用途で使い分けないと本領発揮しないケースも多々あります。
まずは、それぞれの特性をしっかり理解するため、いろいろなモデルに手を出し始めてしまいます・・・。
そして数々の機種を取っ替え引っ替えしていく内に、どれが “良い音” という概念はなくなり、それぞれのソースやジャンルに対して “合う音” というものが自分なりに解ってくる様になりました。

仮にA社とB社の2つの製品があり、共に売り文句が「原音に忠実な音」だったとします。この原音というのを同一のマスター音源と考えた場合、極端ですが2つの製品はほぼ同じ音に聞こえてもいいはずですよね?原音に忠実ならば。
でも、実際は全然違います。絶対に各メーカー、各モデルの色がついてしまいます。
そして、その違いはあっていいのです。それぞれの個性が魅力的な味となっていますので。
結局一つに絞りきれない理由はそこでして・・・。お気に入りの曲で使い分けたら印象の変化だったり、新しい発見もあったりして、それが楽しい!
この感覚を味わうためにいくつあっても良いんですっ!きっと今後も増え続けます・・・。

そもそも良い音なんてソース次第だし、まったく好みの問題ですもんね。
超高解像度な製品って言ったって、一般的な人間の可聴域なんて20Hzから20kHzぐらいのもんです。なので曲の作り手側からしたら大抵は人間の聞こえない超低域、超高域なんて始めからカットしてますから。
それでも・・・100kHzまで出る新製品!なんて出ちゃったら「おぉ〜っ!凄っ」って反応してしまう・・・。
まあ・・・単に男は過剰性能に弱い悲しい生き物・・・MAXの最高速を出せる場所が無いスポーツカーの存在意義みたいな話です・・・。
結局は自分自身にこんな言い訳をして納得させているのでありました。。。これも音楽を楽しむ一つの手段って事で。