The Hidden Face

こんにちは 蓮沢です

新型コロナ、徐々にではありますが感染者数も減少傾向にある様です。しかし まだまだ気を抜いてはいけませんっ!皆様も出来る限りの対策で十分にお気をつけ下さいね。

例年にない状態で迎えた今年のゴールデンウィーク、旅行や帰省を予定していた方には残念な連休になってしまいましたが、皆さんは何をしてお過ごしでしたか?・・・。
私なんてね・・・基本的に趣味の殆どが巣ごもり状態で嗜めるものばかりなんで 何ら問題無し!2〜3ヶ月間、家から一歩も出るなっ!と言われても精神的には全然へっちゃらです。

でも大抵の方はそうはいかないでしょうからね。外出自粛中、退屈で退屈で仕方ない・・・って方にお薦めの映画、紹介します。未鑑賞であればぜひ。

「ヒドゥン・フェイス」

大雑把にカテゴライズするならばサスペンススリラー。派手な銃撃戦やカーチェイス等は皆無。しかしストーリーの核となる部分のアイデアが実に素晴らしく、その展開の意外さに惹き込まれてしまいます。結局はネタバレ厳禁系なのでお薦めはしてもどんな話かは言えないのさ・・・。「そう来るかっ!」って感覚を味わうためにも予備知識は一切無しでの鑑賞をお勧めします。

比較的メジャーなところで言うと「鑑定士と顔のない依頼人」なんかが同種の雰囲気や質感を持っていて、この類いが好きな方ならきっと大丈夫!

ついでにもう1本!

「オン・ザ・ハイウェイ その夜86分」

このポスターの印象がどこかハードボイルド・アクション的なものを匂わせてますが、実はまったく違います。極普通の常識的な男が、自身に起こった極めて個人的な問題の収束のために、ひたすらハイウェイを走りながら電話してる様を眺めるだけの86分。・・・自分で書いといてコレのどこが面白いんだ?と思ってしまったが、それでも堪らなく好きな映画なのである・・・。
まあ、こんな感じの究極に地味なドラマなんで勧めてしまうと怒る人もいるくらい、思いっきり人を選ぶ作品です。「伊勢田の扉」にはまず出てこないタイプの映画だと断言します。

実際に画面に映る俳優はトム・ハーディ唯ひとり。他の俳優さんはすべてトム・ハーディが車中から電話で会話する相手として声だけの出演。ほぼトム・ハーディのひとり芝居で、終始車内だけのワンシチュエーション!・・・全く以て異色な映画です。
しかし何故だろう・・・この主役が置かれた立場、心境などにどっぷり感情移入してしまう・・・。 身近な現実の中での倫理的な問題を考えさせる、実は相当深い映画ではないかと勝手に思っています。私同様、鑑賞後に疲労感を覚えた方はおそらく気に入ってるはずです。

ちなみにこれは吹替版もお薦めです。私、お気に入りの映画が見つかると字幕版を観た後で必ず吹替版も観るようにしています。字幕版の場合は最低限、意味が通じれば良い翻訳の場合が多いですが、吹替版はそれをいかにニュアンスを変えずに日本語で美しく表現しているか、という部分を気にして観ると勉強になるし面白いです。
この映画も日本語の台詞回しが良いですし、実は何よりトム・ハーディ役を声優の加瀬康之さんが演じているから!この人の声、話し方は本当に魅力的で大好きです。ずっと聞いていたくなる声ですね。

こっちの方はね・・・どうにも時間を持て余し過ぎて仕方ない、って方だけ観てみて下さい。ハズれても怒らないでね・・・。