モデル名 ロ シェンツィアート ルミノール 1950 トゥールビヨン GMT チタニオ – 47mm
Ref.  PAM00767
ムーブメント 手巻き、Cal.P.2005/T(自社製)、144時間パワーリザーブ
仕様:時、分、スモールセコンド、24時間表示の第二時間帯、裏側にパワーリザーブ表示、トゥールビヨン
ケース素材 サテンチタン
文字盤
ケース径 47.0mm
限定
価格 ¥16,977,600(予価)

パネライ マニュファクチュールの最も革新的な創造物の一つ、3Dプリンターで製作されたチタンケースと、トゥールビヨンを搭載した手巻きのスケルトナイズドムーブメントP.2005/Tをもつ、ロ シェンツィアートのニューバージョンが登場しました。
直接金属レーザー焼結方式(Direct Metal Laser Sintering) – 積層構造で立体的に金属部品を製造したり成形用の空洞を設けることのできる技術 – を用いた3Dプリンターで形成されたチタンケースのルミノール 1950 トゥールビヨン GMT チタニオは、ヌーシャテルにあるパネライ マニュファクチュールの、紛れもなく最高技術の最も驚くべき傑作の一つです。
この技術が機械式時計に初めて登用されたロ シェンツィアートは2016年に発表され、現在は魅力的なバージョンが揃っています。針のブルーは、チタンケースのメタリックな色合いと完璧に調和しており、フランジ部分やブラックレザーストラップのステッチにもブルーが用いられています。この高い技術によるクリエイションにふさわしいカラーコンビネーションです。

新しいロ シェンツィアートの軽さは、その搭載された機能を鑑みて、特筆すべきものです。
時、分、スモールセコンド、am/pm表示付きGMT、裏面に残存パワーリザーブ表示付きの6日間パワーリザーブ、そしてトゥールビヨン機構。この軽さの秘密は、ヌーシャテルにあるパネライ マニュファクチュールの研究開発部門Laboratorio di Idee「アイデアの工房」による徹底したミニマリゼーションの賜物です。ケース、特に洗練されたムーブメントP.2005/Tのデザインによって、典型的なパネライらしさを備えながら、軽量化を実現しました。

ルミノール 1950 トゥールビヨン GMTのケースは直径47mmでチタニウム製です。
チタニウムは低アレルギー性かつ耐腐食性に優れているだけではなく、スティールに比べて軽量です。さらに軽量化を図るため、ケースは革新的な技術を用いて製造されているため、極めて正確な幾何学的な空洞を形成して内部をくり抜くことが可能となり、防水性(10気圧防水)を損なうことなく、堅牢性と様々な角度からの圧力に対する耐性を、複雑な幾何学形状の空洞を形成する中空構造で実現しています。

この技術は直接金属レーザー焼結方式(Direct Metal Laser Sintering)と呼ばれています。このプロセスでは、粉末状のチタニウムを使用したファイバー光学レーザーによって3Dのオブジェクト層を形成します。厚さわずか0.02mmの層の連なりが一体化して完全に固体化することで、従来の方法では達成し得なかった軽さ、均一性、さらに優れた外観を実現しています。この特別な高級腕時計に採用されているP.2005/T キャリバーの主要な構成部品は、メインプレートやブリッジも含め、すべてグレード5チタン製です。

この革新的な技術により、特別な機械設備を使用せずに3D CADデータから直接に高度に複雑な構造を完全自動化で数時間で製造できるようになり、その後の工程では、製造されたものにショットピーニング、研磨、機械加工、溶接、熱処理、表面処理を行うことも可能です。
プリントするプラットフォームは2つのタンクから成り、各々がピストンで起動されます。一方のタンクには金属粉末を充填し、他方のタンクは空のままでプラットフォームの高さに配置します。次に、空のタンクに粉末の薄層を加えてプリントの工程が始まります。その後、光ファイバーレーザー(200/400W)によって金属粉末が溶け込みます。素材が圧密化されると、粉末の第2層が塗布され、ピストンシステムやその他の機能を使用して完全なパーツを製造します。積層構造の3Dプリントは非常に複雑な内部形状を作ることができるうえ、ロ シェンツィアートの中央のケースの内部を空洞化することもできます。

パネライによる特許取得の特殊トゥールビヨンを搭載したP.2005 手巻きメカニカル ムーブメントは、スケルトン仕様でチタニウム製ブリッジおよびプレートを使用したP.2005/T バージョンで、ルミノール 1950 トゥールビヨン GMT チタニオに初めて搭載されています。
使用素材の密度が低い(一般的な使用素材、真ちゅうと比較して約半分)ため、ムーブメントの総重量はP.2005/Sスケルトン仕様との比較で約35%軽量化されています。時計の究極的な軽さは、ブリッジ、プレートおよびバレルをスケルトン化したこと、および従来の文字盤を廃してアワーマーカー等の文字盤の構成要素をムーブメントや時計のフランジに直接取り付けたことにより実現しました。9時位置のスモールセコンド内部には、トゥールビヨンの回転を示す小さなインジケータが回転し、3時位置にあるもう1つのスモールダイヤルは、中央の第二時間帯針(GMT)の午前午後を示します。